Column コラム
清水エスパルスサッカースクール ヘッドオブコーチング 今泉様
社会貢献
今回は、清水エスパルスサッカースクールでヘッドオブコーチングを務める 今泉 幸広様にお話を伺いました。
◆サッカー選手を目指すきっかけを教えてください。
高校生の時、三浦知良（カズさん）がブラジル・サントスFCでのプレーがテレビで放送されていたのを見て、ブラジルに行きたいと思ったのが選手を目指したキッカケだと思います。そのブラジルで様々な経験や多くの人との出会いで、更に考えが強まりました。
ブラジル生活が自分の肌にもあったのだと思います。また、カズさんと出会いが一番衝撃でした。一緒に生活をさせていただく期間があり、カズさんのサッカーへの考え方など毎日のように話を聞かせていただきました。その時にいつかはカズさんのようにプロ選手になるんだと心に決めたのを覚えております。
今では人との出会いは本当に大切だと改めて感じています。
◆海外サッカーを経験し感じたことを教えてください。
ブラジルに留学し最終的にはプロになることもできました。私にとってはあの6年間があるからこそ今の自分がいるのだと思っています。
本当にあの6年間は密度の濃い6年間でした。
日本の子どもたちのようにいろいろなものが揃っていない子どもたちが、サッカーを通して活躍していつの日か家族に家を買ってあげたいと考えている子どもたちは多くいました。
私が所属していたクラブでは、4年生の子どもがクラブからもらったお金の8割を家族に仕送りしていました。
ですので、子どもたちの目は常にギラギラしているものがありました。日本の子どもたちには見たことがない目でした。
世界に出ることによって、日本の良さを感じる部分も沢山ありましたが、いろいろと揃っているため、逆に子どもたちが貪欲に自分から考え行動する機会が少なくなっているのも事実だと感じます。
これからの子どもたちには、どんどん世界に出て行ってほしいと思っています。
一番感じたことは、自分の人生観や世界観が変わりました。自分を見つめなおす機会にもなります。
◆コーチとして心がけていることを教えてください。
「子どもたちの人生に関わっていることに責任を持つ」このことは常に考えています。
育成年代ですので、サッカーを通して人間形成も考えなければならないと思っています。サッカーだけ上手ければよいという時代は昔の話です。子どもたちがサッカーを通して、人として成長できる材料はサッカーには沢山あります。そのためにも、子どもたちに寄り添いながらの指導を心掛けています。
また、子どもたちが失敗を恐れずにチャレンジできる雰囲気作りも気にかけています。
◆ デフサッカー障がい者サッカーに取り組むきっかけを教えてください。
NPO法人静岡知的障がい者サッカー連盟の瀬戸脇代表から依頼を受けたというのが始まりです。2017年台湾で体験した取り組みで大きく価値観が変わりました。初めての取組でもあるため、指導しながら「ろう者」の特性を学ぶという感じ始めました。
保護者の方々も、私に対してすごく心配もあったかと思いますが、最近では少し信頼してくれていると個人的には思っています。
参加してくれる子供の特性や個性を引き出せるように、寄り添った指導を心がけています。
デフサッカー日本代表の合宿や練習試合を見る機会があり、彼ら彼女たちが小さい時にサッカーをする環境がなかったという話を聞いたのも、私の心に火が付いた部分でもあります。
サッカーはみんなのものであり、全員に与えられる権利だと思っています。
私ができる協力は、積極的にしていきたいと考えるようになりました。
◆今後のコーチとしての夢を教えてください。
健常者、障がい者問わず、すべての人々がサッカーを通じ笑顔になり、心豊かになってもらえる活動をしていきたいと思っています。また、日本に限らず世界へ足を延ばし、サッカーが普及されていない場所などにも行きたいと思っています。サッカー（スポーツ）の力には、秘めた力があります。なでしこジャパンが優勝した時に、東日本大震災に会われた方々がどれだけ勇気をもらったか計り知れないと思います。
このようなサッカー（スポーツ）の魅力を共有できる環境を作っていきたいと思います。
◆弊社の中期経営計画スローガン「真化～変化を恐れるな～」について
今泉様にとって「真化～変化を恐れるな～」をお教えください。
ボールを通してすべての人々の心が繋がる、そんな世界を目指して一歩一歩進んでいきます。
◆今回は貴重なお時間を頂きありがとうございました。
今回お話を伺いました、今泉様がヘッドオブコーチングを務める清水エスパルスサッカースクールの詳細はこちらをご覧ください。
