Column コラム

NPO法人 清水サッカー協会理事長 西村 勉様

社会貢献

今回は、NPO法人清水サッカー協会 理事長 西村 勉様にお話を伺いました。

 

 

 

◆サッカーとの出会いについて教えてください。

 小学6年時に地元の江尻スポーツ少年団に入団してから、清水一中・清水東高校・順天堂大学とサッカーを続け、

その後、清水に戻り中学校の教員・指導者として、中学校チーム清水の選抜チームである清水FC、県トレセン、東海選抜等に携わってきました。

現在は清水サッカー協会の理事長としてサッカーの発展に努めています。

 

 

◆清水サッカー協会設立経緯をお教えください。

昭和23年に清水サッカー連盟として社会人が主体となった組織を設立、昭和30年に清水サッカー協会、平成13年にNPO法人清水サッカー協会を設立し、75年が経ちます。

大きな転換期となったのが、55年前に「少年を強くすることが清水・日本のサッカーが発展することだ」と清水のサッカーの生みの親である堀田先生が

教員仲間を集めて、清水FCの前身に当たるオール清水を設立しました。この組織がその後に清水エスパルスへとつながっていきます。

 色々な取り組みをしてきましたが、今では、当たり前のようになりましたが、昭和42年に全国に先駆け少年リーグ戦を作りました。このリーグ戦の特徴は、

試合が終われば、両チームの指導者が相手選手に対してもアドバイスを行うなど、良い選手をどのように育てるかを常に考えていたことです。

また、指導者の質の向上を挙げるため、今では当たり前になっていますが指導者講習会を開催し、常に新しい世界の情報を交えて発信していきました。

 

 昭和46年には育成会リーグを設立します。育成会では児童、生徒の応援に来ている保護者の方にサッカーのルールや指導方法を学んでもらい、

自分がプレーだけでなく、指導者として、審判員として、大会スタッフとして清水のサッカーを盛り上げる一員になってもらいました。

当時、育成会に参加していた保護者の方々は、現在も毎週水曜日に100名のメンバーが集まり、清水のロイヤルリーグ(70歳リーグ、75歳リーグ、80歳リーグ)のメンバーとして試合を楽しんでいます。

 

 清水にとって一番大切にした取り組みは、目指す姿を日本基準ではなく世界基準にすることでした。

少年が海外遠征に行くことなど考えもしなかった昭和49年から韓国やブラジル、ヨーロッパ各地への遠征を毎年実施し、指導者・選手が世界のサッカーを体感することを実施しました。

また、本物を見ることも大切にし、1974年にペレが清水総合Gでサッカー教室を開催するなど他ではできない取り組みを行ってきました。

子供たちはすぐに順応し、海外のサッカースタイルを吸収、順応していきサッカー王国清水の基礎となっていき、その時のメンバーが現在、日本サッカー界の色々な要職で活躍しています。

 

 

◆全国少年少女草サッカー大会開催経緯を教えてください。

 清水FCと対戦したいという声が全国各地から寄せられ、また、地元の経済活性化のために、当初はお盆の時期を過ぎたころに清水で第1回大会を開催することとなりました。

大会は誰でも参加ができる仕組みにしたところ、全国から男子256チーム、女子32チーム、4500人が参加する大会となりました。

日本代表になるようなメンバーがいるチームから、サッカーを始めたばかりのチームまでが合宿をしながら切磋琢磨して試合を行うことで、参加する子供たちの意識が大きく変わっていきました。

 

 

◆ 全国少年少女草サッカー大会に描く未来について教えてください。

 少年少女草サッカー大会も清水FC等の海外遠征の縁で海外チームの参加も増えてきました。

しかし、コロナ禍になり、サッカーを行う環境も大きく変化しました。

 

 現在、清水で宿泊できるキャパが大幅に減り、また密集を避けるため1会場のチーム数を減らさざるを得なくなり、男子が256チーム→128チーム、女子が32→24チームに減少させました。

今後、少年少女草サッカー大会も時代に合わせて変化していかなければなりません。

チーム数、参加者数等変化はあるかもしれませんが、市内の芝生グラウンドを有効に活用し、海外からのチームを呼び込み、

インターナショナルで世界レベルを見据えた大会に変化し、日本にいても世界の子供たちが輝く場所になる舞台を作っていきたいと思います。

 

 

◆弊社の中期経営計画スローガン「真化~変化を恐れるな~」について

  西村様にとって「真化~変化を恐れるな~」をお教えください。

 

 常に世界基準を見る、「先の先の先」を見て考えていきます。様々なことに対して、待っているだけでは何も来ません。

お互いに切磋琢磨して磨き合える環境を子供たちに与え続けられるように清水が生んだサッカー魂(スピリッツ)を持ち、取り組んでいきます。

 

◆今回は貴重なお時間を頂きありがとうございました。

今回お話を伺いました、西村様が理事長を務めるNPO法人清水サッカー協会の詳細はこちらをご覧ください。

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